サボテンとバントライン

クリスマス・イブまでにあの娘に告白できるかなぁ
この命と引きかえにこんなに素晴らしい世界を贈ろう
クリスマス・イブの日はあの娘が隣に居てくれたなぁ
この声と引きかえにこんな美しい夜を届けよう

メリーメリーメリークリスマス
（惑星ベオウルフ/銀杏Boyz）

この歌、カラオケで歌うまでクリスマスソングだとは気づかなかった私です。
真夏に歌って失笑を買ったのは内緒。いいんですいいんです。歌いたいときに歌いたい歌を歌う。それでいい。


クリスマスといえば思い出すのは痛い思い出。
あれは20代最後のクリスマス。
好きな人はいたけれど、2年の長い片思いにそろそろ見切りをつけないとなぁ、なんて決断をなんとなくしてる時期の話。
当時よく遊んでいた、某コミュニティサイトで、私の日記によくコメントをつけてくれていたK氏と「クリスマスイブにカラオケ行こうぜ」みたいな話になったわけです。
事前に写真を渡して、こっちももらって、これで待ち合わせも大丈夫だねっ　みたいなノリで。ええ。

見切り寸前とはいえ、私には好きな人もいましたし、その相手とも色っぽい話になったことがなかったので純粋にカラオケ。
陽気にカラオケ。でも2人だから、まあ実質デートみたいなもんですよ。健全な。

ちなみに私、そのサイトでのHNは、「栗子」でした。本当にバカみたいなHNですみません。
意味なんてないんです。IDがkuririnだっただけなんです。ほんの出来心なんです。まあいいや。

当日待ち合わせ場所から電話をした私。
相手の声をそこで初めて聞いたわけですが、その声に少し嫌な予感が。
「あれ・・・なんか声、、、異常に高いよ？」
目の前にいたその人は、頂いていた写メとは確実に違う、異彩を放った殿方でございました。

一昔前に流行った言葉をご存知だろうか。「乙女系男子」
あの乙女系を地で行く36歳だったのでございます。

目の前でぴょこたんぴょこたん跳ねる跳ねる。そう、まるでSLで私が愛用しているコリャマタAOのように跳ねる。
「ああ、たいこさんですかー。はじめましてー。今日は僕が全部ご馳走しますので、おまかせくださーい♪」
と、軽くピョンと跳ねて胸を叩く。
周囲の人々の視線が集まるのを感じる。

私もとりあえず彼を見てみる。
どこかにとてつもない違和感がある。どこだ？
襟足だ！
帽子から覗く彼の襟足は、見事に真一文字にパッツンだ。
よく見たら前髪ももみ上げもどこもかしこもパッツンだ。
まるで自分で適当にパッツンパッツンときったようなザンバラっぷりだ。
そう、たとえて言うなら、麗子像。
そんな36歳がピョコピョコ跳ねてたらそりゃ、注目も集めようというものだ。

悪い人ではないし、私も注目を集めつつもあまりそう言うことに頓着しないのであまり気にせずに道を歩いたわけです。
いやでも・・・注目はきつかったかな・・・あの、自分が好奇の視線を集めてる自覚っていうのがすごくありまして。
クリスマスの池袋で注目の人、私。
隣ではピョンピョン跳ねる36歳乙女系。

「僕のオススメのお店に行きましょう」
と、まず連れて行かれたのは回転寿司。100円の。
ところがこれ、混んでたんですね。混んでたんで別の店にしませんかと、なったわけです。
正直どこのお店で食べたって一緒だしね。空いてるほうがいいに決まってるしね。
そしたら「じゃー・・・僕本当にお店知らないんですよねぇ。池袋」と言いつつ連れてってくれたのが、大戸屋。

「なんかもうクリスマスにこんな店ですみません」
って謝られる私。いいの友達だから。別に気合入れたデートじゃないから気にしないの。
それより相手の気合の入りっぷりに少し戸惑う。

さて大戸屋についた私たち。コート脱ぐし彼は帽子も脱いだ。
帽子で隠されてた麗子ヘアがあらわになる。
店の周囲の客のチラ見を視野に入れつつ食事を注文。

そこで彼が一言。
「いやー栗子さんって、日記のイメージだともっといかつい方だと思ってたんですけど、実際会ったら可愛らしくてびっくりしました」
それは褒め言葉になってないよ？麗子君。そして「くりこ」と大声で呼ぶのはどうかやめてください。と思いつつ、なんか妙に胸の辺りに刺さる視線をいなしながら談笑しつつご飯を食べる私たち。しかもこれ、20代最後のクリスマスイブ。
自分の置かれている状況の面白さに笑いをこらえるの必死な私。

ご飯を食べ終え、大戸屋を出たところで彼が、
「じゃー、今日のメインイベント、カラオケにいっきますかー☆（小さくガッツポーズ。もちろんぴょこたん）」
ええもう私は黙って後ろを付き従って歩きます。
笑っちゃだめ笑っちゃだめ笑っちゃだめ・・・とシンジ君のように唱えつつカラオケに行ったわけです。

これはカラオケで好き勝手歌うしかない。もう、相手が引こうが何しようが歌いたい歌を歌ってやる！と、銀杏Boyzを歌い続けた懐かしい記憶。
私が必死で銀杏で騒いでいても、ちょっとの隙に自分が振られた話を挟みこむ彼。
振られたとは聞いてたけれども、婚約の決まった女の子とどうこうで振られた、みたいな話で。
クリスマスイブにそんな話をしないでっ！初対面の私にしないでっ！私の20代最後のクリスマスにそんな話は・・・！
と、必死で銀杏で遮ったことも思い出しました。

あれだよねー、失恋ソングで失恋したての心を慰めるってのはさー、否定はしないけど一人でやるべきだよねー。

彼はもともとパンク好きじゃないんだけれど、その後「銀杏Boyz聴きました～。なんだかどんどん栗子さん色に染まってっちゃいます～」という連絡が来てから個人的にゴメンナサイしました。
染めた記憶もないし染まっても困るもんっ。

ちょっとひどい切り方しちゃったかなとも思っていますが、なんかこう、私のキャパ超えたんですねぇ。
好きな人いたし、純粋な36歳に対してどう接していっていいのかのスキルもなかった。（今もない。多分）

20代最後のクリスマスイブにこれですから、これね、ネタにしないと私も浮かばれないってことで、当時は色んな方にこの話をしたもんです。
笑ってもらえたんで私は満足です。でもさ、そろそろさ、こう、他人もうらやむようなラブラブとかしたいよね・・・？



ちなみに去年のクリスマスはラブラブでした。
去年もそういえば風邪引いておなか壊してました。
付き合いたての遠距離の彼氏と、1日中２ｃｈを見てすごしました。（彼氏当時41歳）


楽しかったからいいです。（開き直り）



さて、今年のクリスマスイブはというと・・・・

さー長かったね。ここから冒頭のSSの説明だよ。
冒頭のSSは長身の美女、サクラとのラブラブショット。
お友達からもらったというボンテージサンタをお披露目してくれました。
あまりにかっこよかったのでお姫様抱っこしてもらってみました。

似合うね。いろんな意味で。

贈り物には送り主の送る側への色々が見えて面白い、と彼女は言っていましたが、まさにその通り。
私はそういうのがすごく苦手で、相手の欲しがってる物をリサーチしてプレゼントすることが多いです。
そんなわけで、ウサギな愛犬君にプレゼント。

ゴミ箱漁りしにミッシングモールに行ったんです。ついでに店の中見て回っててね。
これ、すっごいほしそうにしてたんで、衝動的にクリスマスプレゼント。
予想以上の喜びっぷりだったので大満足です。いいねー。贈り物ってのはもらったら素直に喜ばないと。
照れは分かるけどプレゼントにケチつけたりあいまいに喜んだりしてたらダメなんです。
だって喜んでもらえたら嬉しいでしょ？という私の持論その通りに動いてくれるので、大変プレゼントしがいのある人です。

ミッシングモールもクリスマス仕様になっておりました。人いなかったけどね・・・モールの中。

クリスマスカードっぽいのができるみたい。多分。SSで。
自信はないけど多分そういうこと。


この雪猫かわいいくてお気に入り。装着するとふわふわ飛びます。
私、飛行とっても苦手ですぐ迷子になるんですけれど（移動速度が速すぎて）、歩く速度でふわふわするのは大変楽しい。
これはとてもいいものですね。ずっとふわふわしてたいよ。

リアルでは熱出して風邪でゲホゲホで散々だったので、SLの中でちっと甘い感じでも出してみようぜ、ってことで、

もーSS撮るのちょーたのしー。
サクラさんにもらった雪ダルマの噴出す雪がろまんちっくね。甘いわね。ってこう、波野家で無理やり甘いモードのSSにチャレンジしたんですが・・・スケキヨとか色々が入らないように素敵角度で撮るのが至難の業なんですよね。
でもまあ、いい感じのクリスマスショットかなと。わーい。



本日のおまけ

長いなー今日の記事は。文章多いからなー。すんませんね長くて。

衝動買いしたナイトメアビフォアクリスマスのアレ。
私はティムバートン大好きです。
でも、映画のできばえで言ったらコープスブライドのほうが上です。
サリーもかわいいからいいけどねっっっ。
これで700L$。高いか安いかはその人次第。
よく出来てて私はお気に入りですねぇ。



お客さんが次々と逃げていく手練手管。
そりゃ、その格好で踊ってたら逃げるだろう・・・それ・・・。
でもかわいいからいいんです。
体調のせいでしばらくお店に行ってなかったもんで、久しぶりの出勤でした。


なんかキイロちゃんが正月仕様になってます。それはいいんだけど、その矢はなんなんだと。
明らかに黒光りの用心棒の仕業です。
昨日会った黒光りの用心棒、真っ赤な用心棒に変身していました。

彼が人間になるのはいつなんでしょう。


さて、そんなこんなでクリスマスもおしまい。
年末に向けて、あれこれ飾りつけしましょうね。ということで。